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えっさ絵手紙通信 2005年9月6日
発行第53号
えっさ絵手紙通信事務局

えっさ絵手紙通信発行第53号は「糸魚川ロータリクラブ」から頼まれました卓話の元原稿の紹介です。

絵手紙のすすめ

 絵手紙は一口に云って「絵のある手紙」と云えます。手紙は言葉と文字からなりますが、絵手紙は絵+言葉+文字と云えます。
 絵手紙の歴史は遠く江戸時代に遡ります。絵手紙の元祖は良寛と云われています。良寛です。その証拠にこの有名な書状があります。この良寛の書状は、暑い時期に入浴、行水が出来ず、陰金、田虫などの皮膚病にかかり、蛤に入った膏薬を所望した時の書状=絵手紙と言えますね。 次にご紹介したい絵手紙は、会津八一の絵手紙です。八一は絵手紙描きで有名でかなりの数の絵手紙を描いています。絵手紙をまとめた本も出版されています。ここに紹介します絵手紙は相馬御風宛てのものです。御風が病気がちでいることを、八一は心配していたところ、新聞で元気な様子を見た八一が、松本まで行ったのに糸魚川に寄らず帰ってしまったことを詫びた手紙のようです。 二枚目は、年越しの挨拶に、八一から御風宛てに出した絵手紙です。普通ですと新しい年を迎える年賀状ということになるのでしょうが、八一は病気がちの御風を気遣い、年越しの挨拶にしたのではないかと思われます。絵は八一の自画像で心配している雰囲気がよく描かれていると思います。このような絵手紙を頂きますと心が和むでしょうね。
絵手紙には大きく四っつに分けられると思います。

一、     交流
二、     ボランティア
三、     リハビリ
四、     芸術

 の四つに大別せれます。絵手紙の大きな役割はこの交流にあります。何故か絵手紙愛好家は50才代からのご婦人が多いというところです。そして更に特異な点としましては殿方が極めて少ないことです。殿方の割合は十人に一人でしょうか。絵手紙を始めた方の動機を聞きますと「ヘタでいい ヘタがいい」という言葉に絆されて入った方が殆どのようです。この言葉は日本絵手紙協会会長の小池邦夫氏が始めて使ったようです。
 
絵手紙交流をすることにより、生活の中の絵心を芽生えさせ、美しいものを美しいという感情が生まれることです。季節折々の花、野菜、果物あるいは旅行に行った旅先で描いたスケッチを特定の人にポストインすることで、頂いた人は忘れかけた物を見る目を、美しいと思う感情を蘇らせてくれホットした気分にさせてくれるのです。

次にボランチアです・・・
 この絵手紙ボランテイアは、震災お見舞いとか施設への絵手紙便りとか、不特定多数の方々への励ましのために、個人とかグループで絵手紙奉仕することにあります。

次ぎにリハビリです・・・
 このリハビリは絵手紙を描くという行動が、脳を刺激し活性化を試みることです。絵手紙には先ほど云いましたように 絵+言葉+文字 の三位一体という事があります。 絵手紙の基本は墨を付けた筆を持ち、輪郭線を引き、彩色をし言葉を文字にすることです。リハビリの一例をご紹介させていただきます。

 右手で筆が持てなくなりますと、左手で描く人がいる訳ですが、ある日「左手があるじゃないか」と気がつくわけです。立ち上がり利かなくなった右手に筆を握らせ、左手を右手に添えて右手を動かす。この動作によって眠っていた右手が蘇えり「右手で描いた」喜びを感じるのです。そして全身で筆の穂先に集中し描き上げた絵手紙は、友達にポストインし返事の来る楽しみをワクワクして待つのです。
四つ目は芸術ということになるのですが、この「芸術」とは何かというと「芸術=精神」にある訳です。絵手紙は特定な人に気持ちを届ける訳ですから、当然そこには「精神」が宿る訳です。
 日本での第一任者であります小池邦夫氏は、絵手紙を何とか芸術として認められることを念願し日々精進し、積極的に創作活動をしています。
 最後に殿方にとっての「絵手紙」は、社交性のあるものとして最近静かなブームになっているようで御座います。小池邦夫氏は「男の絵手紙」という本を出版しています。これが「男の絵手紙」です。
 この本の中では「男よ絵手紙を描こうじゃないか」といっています。男の社交はゴルフをしたり、お酒を飲んだりしながら人脈をつくっている訳ですが、小池邦夫は絵手紙描きで人脈をつくり続けている訳です。
 私は五十五才の頃から絵手紙をはじめた訳です。描いている内に退職したら実家に戻り「絵手紙教室」を開講し楽しみたいと考えるようになったのです。退職後は現役の頃と違った方々とのお付き合いをしたかったこともあります。最近は絵手紙を通して、小学校生のクラブ活動で楽しんだりしました。
 全国に絵手紙交流者も沢山います、その中でもインターネットを通じ、絵手紙のホームページを開設し、いながらにして全国の方々と毎日のように交流しています。
 今日お集まりの方々は日々お忙しい事でしようが、忙しい中に季節の挨拶を少しばかり友人に分けて上げることもいいのではないでしょうか。 はがきに言葉と絵をそうっと添えた絵手紙を出すことで、新しい気持ちになり人生が更に豊かになることでしょう。

 今日は拙い話になりましたが「絵手紙のすすめ」のお題を頂きました中村様にお礼を申し上げ、失礼させて頂きます。

 ありがとう御座いました。

平成17年8月11日



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