五月の茶席禅語選

吟風一様松	かぜにぎんずいちようのまつ
澗水湛如藍	かんすいたたえてあいのごとし
薫風自南来	くんぷうじなんらい
江上数峰青	こうじょうすうほうあおし
疎影横斜水清浅	そえいおうしゃみずせいせん
殿閣生微涼	でんかくびりょうをしょうず
白雲起峰頂	はくうんほうちょうにおこる
白雲自去来	はくうんおのずからきょらい
山青花欲然	やまあおくしてはなもえんとほっす
幽鳥弄真如	ゆうちょうしんにょうをろうす

六月の茶席禅語選

一滴潤乾坤	いってきけんこんをうるおす
雲收山嶽靑	くもおさまりてさんがくあおし
雲消山嶽露	くもきえさんがくあらわる
雲無心而出岫	くもむしんにしてしゅうをいず
雲無心以出岫	くもむしんにしてもってしゅうをいず
遠山無限碧層層	えんざんかぎりなきへきそうそう
結果自然成	けっかじねんになる
行到水窮處	ゆいてはおたるみずのきわまるところ
坐看雲起時	ざしてみるくものおこるとき
山是山水是水	やまこれやまみずこれみず
竹有上下節	たけにじょうげのふしあり
天際日上月下	てんさいひのぼりつきくだる